戻る

視覚能力測定

    ページ内目次
       |-1.スポーツビジョンの現状
       |-2.ビジョンメンタル
       |-3.基礎視覚能力
       |-4.応用視覚能力

1.スポーツビジョンの現状

 スポーツビジョンの能力測定が知られつつありますが、数値のための測定では何の意味もありません。同時に、能力測定がスポーツビジョンではありません。視覚を物差しに、メンタルやテクニック、フィジカルなどを分析判断し、パフォーマンスの向上に生かしたり 改善のアドバイスにつなげることが重要です。

 例えばテニスの場合、眼の使い方でレイトヒットの修正ができたり、非力な人でもオーバスピンが打てたりすることがあるのです。 野球で言えば、肩の開きが早い投手を眼の使い方で改善することもできます。

 現場にいる指導者の方々が、役に立つスポーツビジョンの実践者であり開発者でもあります。 より多くの方が、視覚を理解し現場のスポーツでレベルアップの物差しに使って頂けることを願っています 。 個人がビジョン能力を高めることは、勿論大事なことです。しかし指導者の理解がないことには、より高い効果が期待できまません。 指導者が眼を理解することによって、 個々の選手の観方(心)の違いや、試合での起用の仕方、より効果的な指導方法を知る1つの材料になります。

 例えば、プレッシャーで内の眼がどんどん集中していくタイプの選手に、「もっと集中しろ」という声のかけかたは逆効果になりかねません。 その他、集中すればするほど内の眼が分散していく選手には、 どのような指導をしたら良いかなどもあります。

 このように、指導者の眼への理解は、全選手に対して、同じトレーニングやアドバイスをするのではなく、 個々の特性を活かした指導方法に繋がることでしょう。

2.VISION MENTAL

物の見方には、一点に集中する使い方 (HARD FOCUS) や、広く浅く見る使い方(SOFT FOCUS)などがあります。どちらかが得意であったり苦手であったりは人によって様々です。これらは、機能がそのような特徴であったり、意識によってより強く表現される場合もあります。

スポーツや行動の種類により、適切な視覚能力は違ってきますが個々の場面で能力が発揮できるように、自分のものの見方の特性を知り、ビジョンとメンタルをコントロールし、より高いパフォーマンスにつなげる参考になります。

物を見る時の癖が、一点集中か分散タイプか
物を見る注意力の巾が、広くのか、狭く集中するのか
自的注意
(自分への注意)他的注意(周りへの注意)
  エネルギーの強弱

これらは、どのタイプが良いとか悪いというのではなく、自分の眼(物の見方)を知るためのものです。ポジションによって、分散した見方がゆえに高いパフォーマンスにつながっていたり、集中に欠けるという欠点として現れていたりと、一概に良し悪しは決まっていません。スポーツパフォーマンスや日常生活の中で問題点がある場合には、眼から改善を目指します。


視覚情報センターオリジナル
ビジョンメンタルチャート

 このタイプの眼は、外の眼は絞り込んだ狭い集中ができています。
しかし内の眼(見る意識)は
、眼の前の現象から離れていく傾向があります。




3.基礎視覚能力

静止視力 視力は常時一定ではなく、作業の内容や体調によって、1日のうちでも3〜4段階上下しています。 上限視力と下限視力を知り、プレー中、常に上限視力が発揮できるようコンディションを整える必要がありますそれも、視力表の視力ではなく、現場における視力 (例えば自分の守備位置からキャッチャーのサインが見えるか?など) を重視しそこに問題があれば早めの改善が必要です。
両眼視
眼球運動
移動する対象物を追いかける追跡視や、視線を急激に移動させて物を見る跳躍視、その他、輻輳・開散運動など両眼が協調した眼球運動は重要です特にスポーツにおいては、両眼の協調と共に、滑らかでスピードのあるタフな眼球運動は欠かせませんこの動きが悪いと、重心を狂わし、身体運動をコントロールできなくなります眼球運動はビジョントレーニングにより、大きく向上する能力のひとつです
立体視
深視力
両眼による奥行きの感覚。ボールのスピードや感覚や距離感覚に関わります。日によってこれらの感覚にバラツキを感じるのは立体視や深視力の不安定さが影響しています
利き目 知らず知らずのうちに、利き目が変わっていることもあります。利き目の安定はプレーの安定にもつながります
輻輳力
開散力
両眼を寄せたり開いたりする力。遠方から近方(近方から遠方)に視線を移動したり両眼の協調を保つために重要な力です。また、眼のスタミナとも言えます
調節力 見たいものに素早くピントを合わせる能力。
疲労や老化に影響されます。
瞬間視
瞬時に物を見る能力。ボールに対応するときだけでなく、相手のしぐさや心の動きを読み取ることにも役立ちます遠方瞬間視能力と共に視力が低い場合は眼鏡かコンタクトレンズでの視力矯正を考えることが必要です

戻る


4.応用視覚能力

周辺視反応 広く浅い認知が要求される場面で、効果を発揮します。必要に応じた眼の使い方をするだけで反応時間は0.1秒〜0.2秒短縮されます
反射反応 これも広く集中する見方が必要です
判断反応
正確性
深い認知で、正確性と判断力が要求されます。
ミスをした後の心理的動揺を知ることもできます
一点集中追跡視 一点に集中した状態で追跡する力。
探索追跡視 全体に広く集中した状態で、決められたものを見つける能力。視覚の立て直しも関わります