誰もが、いつまでも若い体力を持ち続けたいと願うものです。 しかし残念ながら、30歳台から起こる筋力の低下は避けることができません。 物を見ることも、眼の筋肉を使っているため、同じことが言えます。 特に遠くが良く見える人(メガネやコンタクトレンズで矯正した 状態の人)が近くを見ることには、筋肉の緊張が強く要求されます。 筋力が老化してくると、手元が見えにくくなって当然なのです。 人類の数百万年の歴史から見ると、パソコンや新聞、書類など、 手元の小さな文字を見続ける生活は、たかだか数百年です。 基本的に人間の眼は 近くの小さなものを 長時間見るようには作られていません。 水や食物については、人に優しい環境問題や自然食を訴えている 時代です。しかし、視覚の環境も、文明の変化によって強いスト レスを強いられている状況だということを、忘れてはいけません。 老眼になっていくことは、最も自然な状態と言えます。 それなのに、目薬を指したり栄養剤を飲んだり、 幾つになっても手元が見えることが若さの証明の如く 眉間にシワを寄せて視覚ストレスに立ち向かうのは、 近視や乱視の発生を招くだけでなく 身体の健康を損ないかねません。 新しい文明のストレスから眼を守るためには、 文明の利器である老眼鏡を使うことが良いでしょう。 勿論、この場合のメガネも、ただ「よく見える」だけでなく、 筋力のストレス度いを測定し、カラダに楽で脳に早く伝わるメガネ を選ぶことです。 老眼鏡という名前は楽しくありませんが、少し考えてみて下さい。 外界の情報を入力したいという好奇心や知識欲が 「脳の中を若くする」と考えれば、老眼鏡は決して老いではなく 『若さを手に入れる道具』として楽しめるのではないでしょうか。