メガネと眼の使い方・見方で 健康と能力をサポートする

外の眼 内の眼(心の眼)

眼と心

漠然と新聞を読んでいても、気にかけている言語は
眼に飛び込んでくる経験は誰にでもあるでしょう。
また、ふと他のことを考えて 目の前の現象から
集中力が途切れた経験もあるでしょう。 

これらは、見ることと心が大きく関わっている
ということを教えてくれます。人によっては、
眼に写る現象と心が直結しやすいタイプや
眼の前の現象から心が離れやすいタイプなど、
様々な見方の癖があります。
 
スポーツをするには、前者が有利ですし、 
芸術家のように想像力を必要とするなら
後者が向いているでしょう。
また、時と場合に応じて両者を使い分ける
アイテクニックを身につけることも必要です。
 
眼と心のつながりには個人差があり、
視覚能力検査においおては、見る意識を
無視するわけにはいきません。 
視覚機能を、2つに分けて考えてみると、
分析や改善の効率が高まります。
 光学機能(視力など)運動機能(眼球運動など)
ハードウェアを「外の眼 情報処理機能(心・見る意識など)
ソフトウェアを「内の眼」 


外の眼と内の眼がオートマチックな接続状態でなければ、
身体は見えたものに対し正確に早く反応しません。 
内の眼と外の眼が一致しないと、気持ちと行動が
空回りする結果となります。 

内の眼は、経験や学習によって引出しを増やし、
見えないものを観るための眼を作ることで充実します。
そして外の眼との一致感を身につけることで、
心・技・体も大きく活かされます。

良い眼

良い眼とは、健康と能力を助ける眼と言えます。

視力が良くても「みる」ことが健康を損ねているのでは
良い眼ではありません。
外の世界を入力する際、形や色、動き、時間変動、
自分との距離・方向などを、正確に早く楽に脳へ伝え、
的確に身体の反応として出力できるかまでを含め、
眼の能力になります。

ひとつの数値を取り上げて、良い眼を判断することは
できません。生活環境や職業によって基準は変わります。
 
 学習に集中しやすい眼 
 パソコン作業に適した眼 
 ドライバーに適した眼 
 スポーツで能力を発揮しやすい眼   

遠方視力が近視で低くても、近くを見るときは
頑張りがきく良い眼になったり、視力が良くても
立体感などが出ない眼では良い眼とは言えません。
眼(網膜)に映像が映っているけれど、ただ
映しているだけで、行動できない眼もそうです。

視力と「みる」の違い
視力とは『見える』ことであって、ただ眼に写っているだけです。
つまり、どれだけ遠くの小さな物が鮮明に見えるかだけです。
「みる」には「観る・視る・看る・診る」があります。
視力も視覚能力の一部として重要なことではありますが、
視力が良い(見える)ことだけで眼の良し悪しを決めることは、
自動車に例えるならウィンドガラスの見通しが良いだけで
車の性能を語るようなものです。動体視力も同じで部分の話です。

ウィンドガラスの向こうに見えるものが 「何であり」
「どこにあり」 「どう反応すれば良いか」といった、
 分析 → 判断 → 行動までを含めて
良い眼を考える必要があります。