左右2つの眼
片眼では、それぞれの距離で楽に見えてるのに、 両眼になったら見えにくく感じたり、片眼の方が 集中しやすく感じる人もいると思います。 これは寄り眼(輻輳)や遠くへ向ける(開散)の 運動機能の原因です。この運動は、物を見るために 重要な要素で視覚能力の大きなウェイトを占めています。 眼のストレスは、片目での問題と両眼での問題 (両眼視機能)があります。 ビジョンストレスを、調節ストレスと輻輳ストレスに 分けて考えると良いでしょう。 近くを見る時の調節ストレス 近視 < 正視 < 遠視 = 近視は良い眼 両眼を寄せて集中する(輻輳)ストレス 近視=遠視=正視=乱視 では判断できない。 近視は手元を見る時は良い眼ですが、輻輳力が 不足すると楽ではなく、疲れやすい眼になります。 では、筋力が少ないから鍛えればよいかというと 一概には言えません。筋力があり過ぎて身体を 壊している例も多いのです。 よく、老眼になったら寄り目運動をして改善する というトレーニングがあります。現象は少し改善 されますが、実は健康にとっては大きな落とし穴です。 また、両眼視機能のバランスが極端に崩れると、 物が2つに見える複視が起こります。 近くの文字を見続け疲れてたとき、物がたぶって 見える経験は、わりと多くの人がしていると思います。 これも輻輳開散運動が引き起こすものです。 左右のずれではなく、上下のずれを持っている人もいます。 メガネには、この機能を助ける仕組み(プリズム)を 入れて作ることができます。コンタクトレンズでは できませんので、コンタクトの人は、その上から デスクワーク時に両眼の運動をそろえるメガネを 使うのも良い方法です。