眼と心
漠然と新聞を読んでいても、気にかけている言語は 眼に飛び込んでくる経験は誰にでもあるでしょう。 また、ふと他のことを考えて 目の前の現象から 集中力が途切れた経験もあるでしょう。 これらは、見ることと心が大きく関わっている ということを教えてくれます。人によっては、 眼に写る現象と心が直結しやすいタイプや 眼の前の現象から心が離れやすいタイプなど、 様々な見方の癖があります。 スポーツをするには、前者が有利ですし、 芸術家のように想像力を必要とするなら 後者が向いているでしょう。 また、時と場合に応じて両者を使い分ける アイテクニックを身につけることも必要です。 眼と心のつながりには個人差があり、 視覚能力検査においおては、見る意識を 無視するわけにはいきません。 視覚機能を、2つに分けて考えてみると、 分析や改善の効率が高まります。 光学機能(視力など)運動機能(眼球運動など) ハードウェアを「外の眼」 情報処理機能(心・見る意識など) ソフトウェアを「内の眼」 外の眼と内の眼がオートマチックな接続状態でなければ、 身体は見えたものに対し正確に早く反応しません。 内の眼と外の眼が一致しないと、気持ちと行動が 空回りする結果となります。 内の眼は、経験や学習によって引出しを増やし、 見えないものを観るための眼を作ることで充実します。 そして外の眼との一致感を身につけることで、 心・技・体も大きく活かされます。