良い眼とは、健康と能力を助ける眼と言えます。 視力が良くても「みる」ことが健康を損ねているのでは 良い眼ではありません。 外の世界を入力する際、形や色、動き、時間変動、 自分との距離・方向などを、正確に早く楽に脳へ伝え、 的確に身体の反応として出力できるかまでを含め、 眼の能力になります。 ひとつの数値を取り上げて、良い眼を判断することは できません。生活環境や職業によって基準は変わります。 学習に集中しやすい眼 パソコン作業に適した眼 ドライバーに適した眼 スポーツで能力を発揮しやすい眼 遠方視力が近視で低くても、近くを見るときは 頑張りがきく良い眼になったり、視力が良くても 立体感などが出ない眼では良い眼とは言えません。 眼(網膜)に映像が映っているけれど、ただ 映しているだけで、行動できない眼もそうです。
視力と「みる」の違い 視力とは『見える』ことであって、ただ眼に写っているだけです。 つまり、どれだけ遠くの小さな物が鮮明に見えるかだけです。 「みる」には「観る・視る・看る・診る」があります。 視力も視覚能力の一部として重要なことではありますが、 視力が良い(見える)ことだけで眼の良し悪しを決めることは、 自動車に例えるならウィンドガラスの見通しが良いだけで 車の性能を語るようなものです。動体視力も同じで部分の話です。 ウィンドガラスの向こうに見えるものが 「何であり」 「どこにあり」 「どう反応すれば良いか」といった、 分析 → 判断 → 行動までを含めて 良い眼を考える必要があります。