メガネと眼の使い方・見方で 健康と能力をサポートする

スポーツビジョンと武術

スポーツビジョンとは、視覚を主体にした入力回路を分析、
改善し スポーツパフォーマンスの向上に役立たせる分野です。
 
現在、一般に紹介されているスポーツビジョンの考え方は
アメリカが 発祥です。 1960年代にオプトメトリスト
(屈折検査専門眼科医) を中心に 研究がはじまりました。

視覚情報センターでは、日本ではまだこの分野があまり
知られていない1980年頃から独自の方法で始めました。
当初アメリカ的な考えや器具も取り入れましたが、

1990年頃からイチロー選手をはじめ、各スポーツの
トップアスリートの眼と関わる中で、現在は、日本に
昔からあるものの中に、「みる力」を鍛えるものが
既に存在していた、という考えに至っています。

2000年頃に、宇城憲治師範の技や「眼」に出会ったことで、
この考えに一層確信を持ちました。身体運動を伴った究極の
目は、日本伝統の武術に凝縮されていることを知りました。
宇城師範が能力を高めるための方法は、これらの選手を
はるかに超えた次元のものです。師範に指導を仰いだ
野球やサッカーなどのトッププレーヤーが身体の使い方を
わずか指導されただけで "ボールや相手が見える" 
と驚きます。これは武術から得た「観る」ことが
全てのスポーツに通じる ことを示しています


あらためて武術を見てみると、あらゆる秘伝書の中に
必ずといっていいほど「目付け」つまり目の使い方が
書かれています。有名なものでは、宮本武蔵の
「観の目強く 見の目弱く」があります。

アメリカ的な発想では、部分の分析から入りスポーツと目の
関係を紐解いていきますが、武術では身体動作や心の在り方
(心・技・体)を磨く中に視覚の向上があるというように、
常に全体を見ながら部分を見ます。そのため「見える」ための
身体動作や心、技がきくための眼、具体的に言えば、動くものが
止まって見えるとか スローモーションのように見える眼を持つための、
学ぶプロセス(身体脳開発:宇城師範言)があります。
武術で作られた目が優れているのは、生死をかけた中から見出され、
何百年もかけて歴史の中で検証されてきたものだからです。

野球のバッターでボールが止まっているように見えたり、
他の球技でもボールやシャトル、パックなどが
スローモーションのように 見たというようなことを、
高いレベルでスポーツをしている人達は経験していると思います。
ただしそれは偶然の中で起こったことのため再現性がありません。
常に普遍的に見えるようにするためのプロセスを歩まなければ、
身に付くことはないでしょう。

1歩目を間違って高い山に登ることは不可能です。
スポーツビジョンの目指す頂上は、武術の目といって良いと思います。
詳しくは師範の著書 【武術空手への道】【頭脳から身体脳へ】など

では、どのようなトレーニングをすると良いのか
誰もが知りたいところでしょう。しかし残念なことに、
ビデオや外形や文章では伝わりません。
武術の伝書の言葉を読めば分るように、具体的な表現はありません。
とても抽象的な表現ばかりです。文章で足りないものは、口伝といって
秘伝にすることもあるのでしょう。こうして一触による指導がされています。

師範がよく言われる言葉にも
「百聞は一見に如かず百見は一触に如かず」
がありますスポーツビジョンやビジョントレーニングも
同じではないかと思います。このトレーニングを1日
何回やりなさい、というマニュアル的な方法では
質の高い眼にはなりません。もちろん部分の強化が
必要な場合もあり、両眼視機能を整えるための
トレーニングをしたり、メガネを使うこともありますが、
全体を見ながらの部分という認識が必要です。

いくら機能がそろっても、身体と心が伴っていないことには
現実の生活では活かせません。また、読んだり人伝に聞いたり
したことではなく、実際にそれが出来る人に教わることが一番です。

視覚情報センターのスポーツビジョンは、
こうした考え方を基に検査アドバイスを行いますので、
一度では分かりにくい部分もありますが、定期的に
やりとりすることで理解を深めてもらえるのではと思っています。

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